September 29, 2010

レイノルズ数とエルマーのりゅう

大きな体とそれに見合わない小さな翅を持つ昆虫たち - 「ハナバチ」や「クマバチ」など。

1934年、フランスの昆虫学者がこんな疑問を投げかけました。
「ハナバチはなぜ飛べるのか?」

その疑問に対して、長年、結論は出ませんでした。

ハナバチの中でも特に、クマバチの体の大きさと羽の比率では、航空力学的に飛ぶことは「不可能」なのだそうです。

その頃、出版社に勤めていたラルフ・ルイス・ウッズ氏はこんなことを言ったそうです。
「クマバチは本当は飛べないけれど、自分が飛べないことを知らないから、飛べるんだよ」と。

現在では、レイノルズ数を計算に入れることで、クマバチなどの飛行法は証明されています。

[レイノルズ数の式]

U : 特性速度 [m/s]
L : 特性長さ [m]
ν : 動粘度又は動粘性係数 [m2/s]
μ : 粘度又は粘性係数 [Pa・s]
ρ : 密度 [kg/m3]


飛行に関する難しい疑問に大活躍した"レイノルズ数"。

ということは...

このレイノルズ数を計算に入れれば、『エルマーのぼうけん』に登場するりゅう「Boris」が、どうして空を飛ぶことができるのか、証明できるかもしれませんね!?