February 17, 2011

あくまで"又聞き"ですが...

これまで、ワイズを離れて他のスクールに移っていった子どもたちは決して少なくありませんが、最近、その中のある子について大変残念なことを耳にしました。(あくまでも又聞きですが)

以前はとても楽しそうに学んでいたその子が、最近になって「もう英語の勉強に疲れた。英語スクールに行きたくない。」とおうちの方に訴えているというのです。

「やっぱり、そうなってしまったか...」というのが私の正直な気持ちです。

その保護者さまは本当に教育熱心な方で、英語のレベル(私たちには「英語のレベル」という発想はありませんが)を上げることに一生懸命でした。しかしそのことが、まったく逆の方向に働いてしまったのではないかと思うからです。

その保護者さまは、以前はワイズのブログをよく読んでくださっていたので、子どもたちの「やる気」や「粘り強さ」、「持続力」の育成がどれだけ大切か、そして私たちがそれにどれだけ気を配っていたかはご存知だったことと思います。

そして(「強いられてやらされる」意味での)「勉強」に強く反対していたことも...

実は私たちには、その保護者の方が「子どもの学習面に"介入"しすぎているのでは...」という思いは以前からありました。そしてそれをある程度は訴えていたのですが...。

子どもが親の言うことをすべて聞いているうちは良いのですが、ある年齢(私の観察から言うと、大体2年生~4年生の間)に達すると、非常に難しくなるのです。

「過ぎたるは及ばざるが如し」ではありませんが、学習面において、子どもの世話をしすぎることは決して良いことばかりではありません。

子どもとの距離(近づいたり遠ざかったり)を上手にとり、バランスをとりながら前に進むことがとても大切なことだと思うのです。

今回のことは、「強く育む」ということの大切さを改めて感じさせてくれる"又聞き"でした。

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※ 「強く育む」とは、学習そのものではなく、それを支える粘り強さや忍耐力、集中力を強く育むということです。結果的にはそれによって、学習面でも威力を発揮することができるようになると信じています。
※ 時期は人によって異なりますが、いつの日かワイズを離れていくのは当然のことであります。私たちはワイズを離れても、その子どもたちが英語や算数の学習に自主的に取り組み、いろいろな分野で活躍することを心から願っております。