YPKは、今月12日から新しい場所でいよいよ新学期がスタートします。
その新しい場所の間取りは、家具の一部を海外から取り寄せる必要があり、完全に決定されるまでにはもう少し時間がかかりますが、大体は決定いたしました。
そんな中、スペースをゆったり使えるようになった今回、特に新しく設置したのが「飲食スペース」です。
小学校はもちろん、ほとんどの保育園や幼稚園では、遊んだり学んだりする机と、飲んだり食べたりする机が同じです。
したがって、思考(あそび)の途中に、おやつの時間が来てしまうと、その思考を中断してすべてをいったん片付けてしまわなければなりません。
おやつを食べた後、同じ作業をする場合でも、いったん片付けをしなければなりません。
「後片付けをしなくてもよいのではないか」と言っているのではありません。
それは重要なことに間違いありません。
しかしながら、必要以上の片付けは必要ないのではないでしょうか。
多くの幼稚園や保育園で、「後片付けしなさ~い!」という保育士の声が一日中、響き渡っているということが言われています。(参考図書『』)
その声は保育士にも、そして子どもたちにもストレスであると考えられています。
あることに集中し、夢中で取り組んでいる子どもたちの、その思考をできるかぎりストップさせないようにすることは必要なのではないでしょうか。
ランチやおやつをとることは当然ですが、その際、すべて片付けなくても、すぐにその後、あそび(まなび)を続けられるような環境を整えられれば、子どもたちは落ち着いて、その作業に再び集中して取り組めるのではないでしょうか。
学んだり遊んだりするスペースと飲食するスペースを分ける。
クラフトや絵画をするスペースと読んだり文字を書くスペースを分ける。
これは当たり前のようであって、実は日本の保育環境の中では決して当たり前ではありません。
この「飲食スペース」の設置は、単純ではありますが、とても重要なものであると考えています。